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うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

良いうんちの条件?!

うんちがしたくなる仕組み

トイレの便座

「うんちがしたい!」という感覚・・・つまり便意には、自律神経系が関係しています。

自律神経系は、痛い・かゆいなどの感覚器や随意筋(意識的に動かすことができる筋肉)と連絡する神経系とは違って、無意識のうちに内臓などの働きを調整したり連絡したりする神経系で、交感神経系と副交感神経系があり、通常は交感神経系と副交感神経系が拮抗して働いています。

 

交感神経系は活動系といわれ、瞳孔を拡大させたり鳥肌を立てたり、あるいは心臓の拍動を速くするなどの働きがあります。

たとえば、驚いたときに目を見開いたり、心臓がドキドキしたり、鳥肌が立ったり、というのは、交感神経を介した反応です。

一方、副交感神経系は休息系といわれ、瞳孔の縮小や心臓の拍動を抑え、消化器の運動を促進します。

消化器官でいえば、胃・小腸・大腸の運動や消化液分泌は交感神経系が抑制し、副交感神経系が促進しています。

大腸の末端にある直腸にうんちが移動してきて溜まってくると、内部の圧力が高まり排便反射が起こり便意を催します。

基本的には、排便反射は副交感神経系が優位のときに活性化し、交感神経系は抑制的に働きます。

なので、旅行や緊張する場面など、ストレスのかかるときは便秘になりやすく(交感神経系が優位の状態)、自宅のトイレに入ってホッとしたときに排便がスムーズになる(副交感神経系が優位の状態)ということが起こりやすいです。

 

うんちを我慢できる仕組み

便が直腸へ移動するなど、物理的な刺激による排便反射を判断したり抑制するのは、大脳の働きだと考えられています。

大人の場合、うんちがしたくなっても、肛門括約筋という筋肉が肛門のフタの役目をしているので勝手には出てきません。

つまり、排泄するためには、そのフタを外さなければならないのです。

肛門括約筋は内筋と外筋の二つに分かれており、内肛門括約筋は自律神経系によって掌られているので、意識的に動かすことはできません。

一方、外肛門括約筋は、陰部神経によって意識的に動かすことができます。そのため大脳による抑制が働き、ある程度は我慢できるというわけです。

ところが、赤ちやんの場合は、この陰部神経がまだ発達していないため、便意を催すと、おむつの中に垂れ流してしまうのです。

 

うんちがしたくなるタイミング

排泄のタイミングは人それぞれ、というのは当然なんですが、一般的には便意を催しやすいのは、朝起きたときと食事後といわれています。

とくに食事の後には、大腸の運動が活発になるため、うんちが直腸に達することにより便意が生じます。

人は、便意を感じてからトイレに行くまでは、大脳皮質からの指令によって外肛門括約筋を収縮させたまま我慢します。

ところが、そのまま長時間我慢してしまうと、便意が遠のいてしまいます。

横行結腸以下の蠕動運動は、横行結腸からS状結腸内に溜まった腸管内容物を一気に直腸へ押し出す運動で、これを大蠕動(だいぜんどう)といいます。

大蠕動は、食物を摂取することがきっかけとなり、とくに朝食後に顕著に起こりやすいといわれていますが、実はその大蠕動は1日に1~2回しか起きないため、便意を催したら、あまり我慢せずに排便するべきだといわれいるのです。

大蠕動が次にいつ起こるのかわからないため、タイミングを逃すと便秘になりやすくなってしまうのです。

食べ物や飲み物が胃に入ると、胃ー結腸反射が起こって、結腸の蠕動が起こります。そして、その蠕動によって便の移動が起こります。

赤ちやんは、よくお乳(ミルク)を飲みながらうんちをしますが、それは胃ー結腸反射が働くからです。

 

理想のうんちの太さ、硬さ、粘り気は?

皮をむいたバナナ

人のカラダ(消化管)を工場にたとえるなら、その完成品はうんちということになります。

製品であるうんちの仕上がり具合いを見れば、工場の稼動状態がわかるのです。それがうんちは「カラダからのお便り」とされる所以でしょう。

バランスの良い食生活をおくっている大人が一日に出すうんちの量は、200~300gだそうです。

といっても、重さを量るわけにはいかないでしょう。

大まかな目安としては、皮をむいた中くらいのバナナ2、3本のうんちが出ていればOKです。

基本的に、うんちの太さは肛門の締まり具合いで決まるため、理想的な硬さのうんちならば、皮をむいたバナナと同じくらいの太さになるそうです。

一方、小さな子どもの場合、案外うんちが太いです。子どもは肛門括約筋の発育が充分ではないので、うんちが直腸の太さのまま出てくるからです。

なお、痔や直腸ガンがある場合、うんちが細くなることがありますので、気になったら「たかがうんちの太さ・・・」と軽んじないで、医師に相談してください。

次に、うんちの硬さについてです。硬さには含まれる水分量が関係しています。

理想のうんちの水分含量は、75~80%です。

これより水分が多ければ下痢便となり、少なければ便秘のカチカチうんちになります。

ほどよい水分含量のうんちは、たとえれば味噌くらいの硬さで、そういったうんちであれば、排泄時に無理に力まなくても、バナナくらいの長さで自然にバサッと落ちてくれるはずです。

また、粘り気についても味噌くらいが理想です。

おなかの中で食べた物のこなれ具合いが悪いと、ポロポロとした粒の多いうんちになり、逆にあまりにもこなれが良すぎれば、ねっとりとした粘性の高いうんちになります。

用を足した後、水を流したときに便器を汚したり、流れにくかったりしたら、うんちの粘性が高すぎるかもしれません。

それからもう一つ、理想のうんちの条件として便切れのよさがあります。

良いうんちというのは、消化管から出るムチンと水分による粘液の衣を、しっかりとまとっているので肛門につきにくく、トイレットぺーパーで何度も拭く必要がありません。さらに、この粘液が消化管とうんち双方の表面に薄くつくことで、うんちはスムーズに消化管を移動し、そして肛門をスルリと通り抜け排出されるのです。