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うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

うんちと消化の関係

うんちの元になる栄養素とは

笑顔のうんちキャラクター

うんちの中身の一部は食べ物のカスです。

そして、うんちの元になる主な栄養素は、食べ物の三大栄養素糖質(炭水化物)、脂質タンパク質です。
(その他、ビタミンやミネラルという栄養分も含まれています。)

 私たちの食事の中で、糖質は米やバンなど主食とされる炭水化物に多く含まれています。

だから、「糖質制限ダイエット」は別名「炭水化物抜きダイエット」とも呼ばれるんですね。

炭水化物は、大きく糖質食物繊維に分げることができます。
食物繊維は、人の消化酵素によって消化されない(消化されにくい)成分です。
そして、炭水化物の成分で食物繊維以外が糖質です。

糖質は、単糖類や二糖類、オリゴ糖、多糖類に分類することができます。
ブドウ糖や果糖は単糖類で、それ以上分解すると糖でなくなってしまいます。

砂糖の成分でもあるショ糖は二糖類です。
ショ糖は水と一緒にして分解するとブドウ糖と果糖になります。
つまりブドウ糖と果糖という2個の単糖から水の分子が取れた形なので二糖というのです。

オリゴ糖は単糖が十個くらいつながったもので、さらにたくさんつながると多糖といいます。

多糖類の代表格はデンプンです。
デンプンは、単糖のブドウ糖がたくさん結び付いた大きな分子(高分子)で、即効性のエネルギー源として利用されることも多い物質です。

デンプンにはブドウ糖が直線伏に結びついたアミロースと枝分かれして鎖状に結びついたアミロぺクチンがあります。

ご飯をロの中でかみ続けると甘みを感じますが、これはデンプンがだ液中のアミラーゼという酵素で分解されて、麦芽糖になるからです。

余談ですが、炭水化物は、炭素・水素・酸素から構成されており、その内とくに水素原子:酸素原子=2:1で、これは水分子H2Oと同じ構成比率です。
それに炭素が結びついて、構造上は炭素と水の化合物という形になっているので炭水化物というのです。
もちろん、実際に炭素と水が化合しているわけではありませんが・・・。

次に脂質です。
脂質は、生物の体をつくる物質のうち、水に溶けにくいものです。
基本的には、酸素・水素・炭素の組み合わせでできており、脂質の中でとくに油脂類は、人のエネルギー源として利用されることが多い栄養素です。

それからタンパク質。
タンパク質はカラダをつくるメインの材料として利用されます。
細胞をつくる重要物質で、肉や魚はもちろん野菜類にも含まれています。

タンパク(蛋白)という言葉は、元々は卵の白身のことですが、タンパク質という場合には、卵に限らず「アミノ酸がたくさん結び付いてでぎている高分子の物質」を指します。

人のカラダの皮膚や筋肉、臓器は主にタンパク質から出来ています。
その他、血液中の赤血球や白血球、免疫をつかさどる抗体、またさまざまな酵素もタンバク質からできています。

タンパク質は水と一緒に分解するとアミノ酸になります。
アミノ酸は、1つの分子の中にアミノ基(-NH2)とカルボキシ基(-COOH)をもっています。
アミノ酸がたくさんあると、隣同士のアミノ酸は、アミノ基から水素原子1個(H)、カルボキシ基から酸素原子1個と水素原子1個(OH)を離してすぐにくっつきます。

このとき、2個のアミノ酸の間に出来るのがペプチド結合(-CO-NH)です。
そのとき離された水素原子1個(H)と酸素原子1個と水素原子1個(OH)は結びついて水分子(H2O)となり放り出されます。

こうして多数のアミノ酸が多数のべプチド結合でつながって鎖状になったものがポリぺプチド、つまりタンパク質なのです。

物質に熱や圧力、酸などを加えることで、その鎖が変形したり、固定化されたり、あるいは断ち切られるということが起こりますが、たとえば卵のタンパク質に熱を加えれば、分子の構造は弾性を失い固くなります。一例がゆで玉子です。

あるいは、魚の煮汁が煮こごりになるのは、魚に含まれるコラーゲンが熱で分解されてゼラチンになり、煮汁の中に溶け出すからです。

アミノ酸やタンパク質は、炭素・水素・酸素・窒素の組み合わせを基本とした物質で、さらにいくつかの元素(硫黄など)が加わってつくられていることも多いです。
中でも窒素は、うんちやおならの成分の物質の中で、におい物質に含まれています。
逆に言うと、うんちやおならのにおいは、タンパク質に源流があるともいえるのです。

消化のしくみ

腸内環境が整った大腸

 

人のカラダには、ロから肛門まで、大人ならば約9mもの消化管と呼ばれる、いわば中空のパイプが通っています。
人の消化管をカラダの中を通る1本のパイプの中空部分は、上下で周りの空気とつながつていて、パイプの実質からすれば体内にありながら「外部」と考えることもできる不思議な空間なんです。

ロから食べた物は、そのパイプの中を通って消化され、最後にうんちになり排泄されます。

人の胃や腸で消化や吸収しきれなかった食べ物が腸内を通過する時間は平均して50時間といわれています。
ということは、食べ物がうんちとして排出されるまでは2日以上かかるということです。

ただし、消化のスピードは、時と場合によって異なります。
消化器官の活動が活発な人、あるいは消化のよいものを食べ続けているなら、20時間程度で消化し切れることもありますし、逆に消化が悪い食べ物を多く食べたり、胃腸の働きが鈍っていたりすれば、消化に100時間以上かかることもあるそうです。

それを踏まえて便通を考えてみると、毎日便通がないからといって必ずしも便秘とは限らないということが分かります。

一般的に、生き物の消化管は、その動物の食物によって異なります。
たとえば、草食動物であるウシやヒツジ、ヤギなどは、第一、第二、第三、第四という4つの胃をもつ反芻(はんすう)動物だということは、よく知られています。

反芻する牛


反芻とは、一度飲み下した食物を口の中に戻し、かみなおして再び飲み込むこと。
ウシが横になってロをモグモグさせているのは、第一胃や第二胃に入った草をもう一度口の中に戻してすりつぶす行為で、これが反芻です。

草は肉と比べて消化しにくく栄養分も少ないため、草食動物の消化管は肉食動物と比べると複雑になっています。
反芻動物は胃の中では微生物を育て、微生物にも消化をさせています。
そこまで消化することによって、草から十分に栄養分を吸収しているのです。

ところが、同じ草食動物でもウマやブタは、ウシのように胃が発達していません。
そのため、栄養分の吸収効率が悪く、少量の草では生きていけないので、起きている間はずっと草を食べ続けているのです。

また、肉食動物と草食動物では腸の長さにも違いがあります。
ライオンの腸は体長の約4倍ですが、ウシの腸は体長の約20倍もあります。
加えて、草食動物の場合は盲腸も大きく、その中にいる細菌が消化し切れなかった草の食物繊維を分解しているのです。

つまり、草食動物は、消化に時間をかけることで、栄養の乏しい草から少しでも多くの栄養を摂取し、生命を維持しています。

消化とは、食物中にあるタンパク質や脂質、糖質などを、膵臓でつくられた酵素を用いて分解し、アミノ酸や脂肪酸、グルコースなどを生成させる過程のことです。
そして、生き物のカラダは、その分解・生成したそれぞれの分子に合わせてカラダのしくみを高度化させ、たとえば、これら小分子群を結合できるように、その信号をカラダの内部に伝えたり、これらをエネルギーに用いるために体内に運んだりしています。

一見すると、食べたものをうんちに変えるだけに見える消化という作用は、食べ物の種類の差こそあれ、実は生き物の命を保つために、腸が複雑な仕組みをもつことで成り立っているのです。