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うんちは何を語る?

第二の脳といわれる腸と人の体のかかわりについて、興味本位に書きつづります。

赤ちゃんのうんちの話

赤ちゃんのおむつ

今回は、大人のうんちとはちょっと違う、赤ちゃんのうんちについての話題です。

私にも子供がいますが、彼らの赤ちゃん時代ははるか昔(?)なので、自分の子育てのために調べたわけではなく、自分の腸内環境について学んでいる課程で、ついでに得た知識です。

なので、雑学の域は出ませんが、話のネタくらいにはなると思います。

 

生まれて初めてするうんち

物事には何にでも「初めて」があり、赤ちゃんが生まれて初めてするうんちを胎便といいます。

お母さんの胎内にいる胎児(赤ちゃん)は、子宮内でへソの緒を通じて、胎盤とつながっています。

母親の血液中の栄養分と酸素は胎盤からへソの緒を通して、胎児の血液中へと送られまず。送られた栄養分と酸素を使って胎児は成長するのです。

また、胎児の老廃物は胎盤を通して母親の血液中へ送り出され、母親はその老廃物を自分の尿といっしょに排泄します。

胎児は母親からの栄養分と酸素だけで成長する、つまり飲食しないので、基本的にはうんちを出しません。

それでも、妊娠4ヶ月目頃から子宮内では、皮膚が剥がれたり、胎児を包んでいるクリーム状の脂(胎脂)を腸で濾過した老廃物が、少しずつ溜まってきます。

胎児は子宮内で、羊水中の滞留物を少しずつ羊水と一緒に飲み込んだり、自らの肝臓などからの消化液の残りが混合したものを消化管内に溜めているのです。

つまり、胎便とは、それらが排泄されたものなんです。

胎便は、大人のうんちとはまったく違って、便らしくない便です。色は真っ黒で、臭くありません。

臭くない理由は、胎児には腸内細菌が全然いないからです。

色が黒い理由は、専門的になるので省きますが、真っ黒な胎便が出るということは、胎児の肝臓などが正常に発達していることを示しているそうです。

 通常、赤ちゃんは生後2~3日にわたって胎便を出しますが、生まれですぐに出ることもあれば、生後1日経ってようやく出るということもあります。

もし胎便が出ないということになれば、もしかしたら何らかの異常が発症しているかもしれませんので、お医者さんに相談する必要があるでしょう。

 

新生児のうんちのひみつ

生まれで3日目になると、赤ちやんのうんちの色は黒から褐色になり、さらに数日後には、母乳だけを飲んでいる赤ちやんのうんちは黄色になります。

ただし、出たときには普通の黄色のうんちが、おむつを取り替えるときには緑色がかっていることがあるかもしれません。

これは、消化液の成分であるビリルビンか酸化したことが理由なので心配いりません。

新生児のウンチはすっぱい?!

もちろん、実際に食べて確かめたことはありませんが、新生児のうんちは酸っぱいそうです。

実際、生まれでから4~5日で赤ちゃんのうんちは、非常に酸っぱいにおいになります。

まだまだ、いわゆる「うんちのにおい」はしません。

母親の胎内にいる胎児は、まったくの無菌状態です。それが、出産によって外部に出ると、細菌とのつきあいが始まります。

出産で産道をくぐり抜けるときや、呼吸や授乳などを通して、消化器官に細菌が住みつき始めます。

とくに大腸菌群は腸内細菌の中でも増殖速度が速いので、いち早く腸内に住みつきますが、母乳育児の場合では、生後4日目くらいには、外部から入り込んだビフィズス菌が主役に躍り出て大腸菌群は増殖を抑えられたまま赤ちやんの腸内で生き続けることになるんです。

 

ビフィズス菌のイメージイラスト

 

ちなみに、人工ミルク育児の赤ちゃんは、母乳育児と比べると、大腸菌群が多く、ビフィズス菌は少ないと言われています。

ビフィズス菌は、大腸菌の増殖を抑えるだけでなく、母乳の中の乳糖を分解して、乳酸をはじめ酢酸や蟻酸などの有機酸を発酵作用でつくります。

こういった有機酸類は通常の室温で揮発するので、酸っぱいにおいを出します。

そして、腸内は酸性になり、大腸菌や他の病原性腸内細菌は増殖しにくくなります。

腸内のビフィズス菌は、母乳栄養児の腸内感染症予防に一役かっているというわけです。

赤ちゃんの腸内がビフィズス菌の天下になって酸性になると、腸の粘膜を刺激するため、1日複数回の便通があります。

酸が腸粘膜を刺激するため、少々水っぽいうんちになったり、粘液が混じっていることがあったりしますが、母乳栄養児の場合、これは下痢ではありません。

ちゃんに食欲もあり、元気いっぱいで顔色も機嫌もよい状態ならば、うんちの水気が多かったり、排便回数が多くても、全く問題ではないそうです。

 

赤ちゃんのうんちなら触れる?!

自分の赤ちゃんのうんちなら全然汚く感じない、という人もいれば、我慢しておむつを取り替えるという人もいるでしょう。

また、誰の子でも赤ちゃんのうんちなら平気、という人もいれば、自分の子ならいざしらず他人の赤ちゃんはイヤだ、という人もいると思います。

ただ概して親になると、うんちに対して「汚いもの」という感覚は、やわらぐ人が多いかもしれません。

おむつ替えなどで「慣れる」ということもあるでしょうが、理由の一つとして、前述した通り、赤ちゃんのうんちは、大人のそれとは見た目もにおいも違うということもあると思います。

繰り返しになりますが、乳児期は、腸内細菌にビフィズス菌が多いため、うんちも黄色く、若干べチャッとしていまが、においもあまり臭くありません。

それに、親からすれば、うんちは赤ちゃんの体調を判断する上で、とても大切な情報源なので、目をそむけているわけにはいかないのです。

まだまだ小さくてデリケートなカラダなのに、体調不良を言葉で訴えることのできない赤ちゃんにとって、顔色ご機嫌などと同様、うんちも重要な判断材料なんです。

毎日排泄されるうんちは、赤ちやんの体調によって変化しますから、健康状態を知るためのバロメーターとなります。

ただし、若干の色の変化や硬さの変化があったからといって、あわてる必要はないそうです。

一般に、うんちの色が「白・黒・赤」以外であれば、さほど心配することはないと言われています。

逆に、そのような色のうんちが出たら、お医者さんに相談してください。